地方議会はなぜ『遅い』のか?ブレーキ役としての重要性 通信#07

師走となり、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

12月2日から議会がはじまり、なにかとばたばたしている今日このごろです。毎年のことではありますが、この時期は議会に、クリスマスに、大晦日と一気に冬が深まってくる気がします。

また一つ歳を重ねることになりそうです。

さて、議会です。

本日は、議会の役割について少し考えてみたいと思います。

教科書的に言うと、地方議会はブレーキの役割だとされています。首長(岡崎市でいうと市長ですが)が、政策をすすめるアクセルの役割であるのに対し、議会はそれに対し「うむうむ、それはわかる。が、少し立ち止まって考えてみたまえ」的な役割を担うとされているわけです。

これは予算を「編成」する権利と、予算を「承認」する権利がわかれていることからでてくるイメージです。前者は首長に。後者は議会にあります。こうなると、議会とは急激に物事が変化していくことに、少し間をつくる、言葉は硬いですが保守する機関であると言えるわけです。

この「遅さ」は、首長や執行部が間違う可能性を考慮にいれているからです。覚えておられる方もいるでしょうが、9月におこなわれた高校生医療費の通院までを無償化にする議論もそのようなものでした。

親としては、無償化のがありがたいことは身に沁みてわかります。その方がいい。他の町でもそれがすすんでいます。ただ、今後の岡崎市の財政を考えるとすぐに判断は難しいところがある。そこで、少し先延ばしにして、もう少し全体が見えてきた上で、改めて判断をするとしたわけです。

自治体の決断は市民生活におおきな影響があります。だからこそ、そのさいはちょっと間を空ける、その役割が議会というものです。

坊主も走るほど忙しい師走にブレーキの話しで恐縮ではありますが、12月議会の会期中です。

ぜひ、ご注目していただければ幸いです。

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

PAGE TOP