道路陥没事故の教訓!岡崎市が進める水道管の老朽化対策とは?

寒い日がつづいています。いかがお過ごしでしょうか。

さて、二〇二五年一月、埼玉県八潮市で大規模な道路陥没事故が発生しました。直径約九~十メートル、深さ約五メートルの陥没穴ができ、走行中のトラックが転落しました。

事故の主な原因は、下水道管の老朽化とみられています。高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進んでいるためです。定期的な点検や修繕の重要性が指摘されていますが、予算や人員不足が課題となっています。

こうした老朽化するインフラの課題は、岡崎市においても無関係ではありません。岡崎市では、水道管の老朽化対策を進め、市民に安全で安定した水を届けるための取り組みを強化しています。その対策はおもに3つです。基幹管路の再構築、管路の耐震化、配水管の整備です。

基幹管路は、水の供給を支える重要な施設です。災害時に被害を最小限に抑え、早期復旧ができるように再構築が進められています。令和5年度には、四千六百メートルの実施設計業務と、六百四十五メートルの配水管布設工事が実施されました。老朽化した管の更新が進み、より安定した水供給が可能になります。

大きな地震が起こると、水道管が破損し、広範囲で断水が発生することがあります。そのため、岡崎市では地震に強い管へと耐震化を進めています。令和5年度には千九百六十一メートルの配水管を耐震化しました。前年の千二百六十五メートルと比べ、大幅に進捗しました。災害時でも給水を続けられるよう、配水場やポンプ場の耐震化も進められています。

道路整備と連携しながら、老朽化した管の布設替えも行われました。漏水が多い管の更新も進められています。令和5年度には、実施設計業務二百七十メートル、配水管布設工事四千百六十七メートル(うち道路整備三千六十二メートル、漏水対策千百五メートル)が実施されました。これにより、水道管の老朽化によるトラブルを減らすことができます。

岡崎市の水道管の総延長は二千三百キロメートル以上です。そのうち、約二〇%が法定耐用年数(四十年)を超えています。この数は、今後さらに増える見込みです。老朽化対策として、岡崎市はストックマネジメント計画(投資事業計画)を策定し、計画的な更新を進めています。

また、今後三十年以内に約八十%の確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震に備えることも重要です。災害時でも水の供給を継続できるよう、自治体同士の連携を強め、緊急時の支援体制を整えています。

愛知県も今回の事故を受け、緊急調査をしています。対象は矢作川左岸幹線と位置付けられる場所です。岡崎市内も対象となっています。検査は2月中には完了する予定とのことです。

八潮市の道路陥没事故は、インフラの老朽化が引き起こすリスクを改めて示しました。岡崎市では、こうした問題を防ぐため、水道管の更新や耐震化を計画的に進めています。今後も、定期的な点検や修繕を行い、市民の安全と安心を守ることが求められます。

コメント

    • ダディー
    • 2025.02.13 6:19pm

    がんばれ

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