SNSと選挙 通信#05

選挙多き一年でした。

東京都知事選挙、自民党総裁選、衆議院議員選挙、兵庫県知事選挙となにかと選挙が話題となりました。ぎりぎりまで勝者のわからない、手に汗握る展開が多かったことも、下半期が選挙イヤーであったことを印象付けているのかもしれません。

そのなかで、話題になったのが「ネット・どぶ板選挙」でした。

どぶ板選挙とは個別に訪問を繰り返し、お一人おひとりと握手をしていく戦法です。古来より選挙戦におけるもっとも有効な方法とされてきました。

この言葉に「ネット」が組み合わさったのが「ネット・どぶ板選挙」です。具体的には、Youtubeなどにあげられている演説動画を短く切り取り、それを多くのアカウントがシェアしていくことを指しているようです。

なぜこれが有効なのでしょうか。

いまのSNS環境は、なにかを検索、視聴すると、裏で「どうやらこのアカウント主はこれに興味があるらしい」と判断します(アルゴリズムと呼ぶそうですが)。

そして、それ以降、そのことに関連し、似たような記事、動画が自動的に表示されるようになります。

それにより、みなさんが、一人の候補者の情報を得ようとなにげなく検索すると、その候補者の情報が優先的に表示されるわけです。これにより、なにも操作していないのに、特定の候補者の情報ばかりを目にすることになります。

「ネットどぶ板選挙」はこのような単純接触をふやすことで、得票に有効であることが指摘されています。

おもい起こせば、2000年代後半から10年代にかけ「SNSが政治」を変えると叫ばれていました。旧来のマスメディアのような一方的な発信ではなく、SNSは双方向に情報をやりとりすることで成熟した議論ができる。

その先にはよりよい民主主義があるのだ、と。そう信じられていました。わたしもそのひとりでした。

でも、簡単にはそうはならなさそうです。

とはいえ、諦めるわけにもいきません。双方向性がもつ可能性はまだあるはずです。微力ながら自らのアカウントでそれを試すときではないでしょうか。

ということで、ぜひ、インスタグラムをフォローいただけると嬉しいです!

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