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【視察】行政視察レポート【盛岡市の公共施設アセットマネジメント】【横手市「健康の駅」推進事業】

2017/02/01 00:00 活動アーカイブ

平成28年度2月  視察内容

H29.02.21

チャレンジ岡崎・無所属の会 小田高之

 

◆視察先

2月1日 岩手県盛岡市 「盛岡市の公共施設アセットマネジメントについて」

2月2日 秋田県横手市 「「健康の駅」推進事業について」

 

所感

□人口減少社会において公共財等含めストックの管理は適切に行われる必要がある。(盛岡)

□施設の統廃合においては地縁団体の毀損に繋がることもあり慎重な合意形成が求められる(盛岡)

□住民の生活圏から学区、そして市内広域へと各階層に応じに健康にたいする取り組みを行うことで切れ目ない健康増進がはかれる(横手市)

□生活圏における健康コミュニティーは属人的な部分があり、行政のフォローなどによりマンパワーに頼らない仕組みづくりが課題になるのではと推察される(横手市)□視察詳細

 

公共施設アセットマネジメントについて

 人口減少時代に突入した地方公共自治体にとり高度経済成長時に建設した多くの公共施設が耐用年数の問題も含め見直しの時期に差しかかり、施設の立て替え、大規模改修が必要になってきている。

 盛岡市では維持更新費用が向こう40年間で約4,345億円と試算され、年平均で考えるとこれまでの費用より2倍以上必要となることが予測されている。そこで、「公共施設保有最適化・長寿命化計画」を策定し各公共施設の耐用年数を80年と設定することで、市内各所に散らばる施設の維持、修繕、改修、立て替え等の計画を立て、効率的かつ計画的に運用することを目指している。

 他方で、人口減少社会に伴う施設等の統廃合が必要となる地域もあり、統廃合にむけては地元住民との丁寧な合意形成がなお一層慎重に求められるということもお話しを伺ううえで拝察された。 

 

「健康の駅」推進事業について 

 高齢化社会を迎えるなか、健康寿命の延命化が必要になってきているなかで、市域を隈なく掬いあげることでそれを達成しようとる政策が行われていた。

 住民の生活圏である公民館や有志の方の家を使用した健康教室、そして専門のアドバイザーを派遣し運動を促す学区単位での取り組み、さらに運動ジムや健康器具を設置した市内3カ所の大規模運動施設と生活圏と運動者の目的意識の違いにより3層に分けられた健康施設が「健康の駅」施策のポイントであった。

 加えて、担当課は固有の施設を保有することなく「間借り」をすることで各事業を実施することで、財政的な負担にもできるだけ配慮した方法で事業を実施していたことも事業の継続性という観点から見習うべきではないかと感じられた。