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メールマガジンVol.4 (①6月定例会が始まります!/②議会改革-岡崎市は何位なのか-)

2017/05/31 00:00 活動アーカイブ

月に1回発行しているメールマガジンです。人口減少、経済の停滞という時代に政治に求められるのはいかに「対話」をしていくのかにあると考えています。ここでは、そのことを念頭におきながら、みなさんとともに「あーでもない、こーだよね」という合意形成をしていくために必要な情報を発信できればと考えています。ぜひ、お時間があるさいに目を通して頂ければ幸いです。


[1]-6月議会が始まります!!-
【初めての6月議会】
いよいよ今週より6月定例会が開会となります。ご存知の方も多いとは思いますが、議会は3月、6月、9月、12月の年4回が定例会として定められています。3ヶ月に1回で会期は約20日ほど。

その間に、一般質問、議案の審議、委員会での審査、議会における討論、採決という流れで進んでいきます(3月議会は例外ですが)。議員になり半年、いままで12月議会、3月議会に臨み、今回が3度目ですが、徐々に雰囲気にも慣れてきて、スケジュール感も掴めてきました。

6月議会は議案の数が少なく、補正予算も大きいものはないのというのが通例ですが、初めてなのでそこはしっかりと緊張感を持って臨んでいきたいと思います。

【一般質問】
さて、そんな6月議会で一般質問に臨まさせていただきます。

一般質問とは議員と執行部がやりとりをして市政のチェックをしたり、提案をしたりするもの。で、テーマとしては「住民組織による公園の管理・運営・利活用」についてです。公共が持つストックの利活用がさまざまなところで叫ばれており、ニューヨークのハイライン、大阪の中之島公園、最近では岩手県の「オガールプロジェクト」など有名なビッグプロジェクトはみなさんもお聞きになったことがあると思います。

これらはNPO、社会起業家、企業、建築家、行政、地元住民、アーティストなる多様な主体を巻き込んだプロジェクトになることが多く、注目度が高いのが特徴です。市内でも「乙川リバーフロントプロジェクト」において人道橋、中央緑道、籠田公園を利用しいかに「稼ぐ」かという視点からこの利活用が今後展開されていくと思います。

一方で、一見地味化もしれませんが、私たちの生活圏に位置する「公園」の管理・運用・利活用もこれからの自治体には欠かせない視点であり、また、それを通して自治体や地元が抱えている問題を解決するための一つのツールになることが期待されています。

みなさんもご自身が住んでいる地域で公園の清掃をしている人たちをみたり、実際に参加されたことはないでしょうか。その活動をしている団体が愛護会と呼ばれる団体であり、主に身近な公園で活動をされています。現在では清掃を主な活動としていますが、そのような団体をヴァージョンアップさせることで身近な公園を利活用をする団体になります。

例えば、いま現在では、岡崎市内の3つの公園で地元団体による利活用が進められており、清掃をしたり、地域住民でスポーツに使用したり、BBQをしたり、手持ち花火での交流会を催したりということが行われていいます。今後はこのモデル地区を叩き台にしながら、制度化をして市内の各地でこのような団体が運営、活動が進んでいくとことが可能となります。

そして、このような活動を通して、「顔と顔」が見える地域の紐帯を再構築できます。草木の剪定、草取り、ドブざらい、などの清掃、花木の管理、花火大会などを通して、ご近所さんが顔を合わせる機会が増えることで希薄化しているコミュニティを繋ぐ役割があります。

加えて、副次的にですが活動を通して「目」が行き届いた地域になることで犯罪を未然に防ぐ効果が生まれ、また大規模災害の際にはその紐帯により孤立や孤独死などを回避できるだけではなく、復興においても迅速な対応ができることが実証されています。

いいことづくめですね。

だが、何事にもおいしい話にはうらがあるものです。まずは、担い手の団体を設立することの難しさがあります。加えて、どうしてもマンパワーに頼った組織になる傾向があり団体が持続的に活動していくためにはいくつかの課題があることも他地域の事例ではありますが、懸念材料であることは間違いありません。

ただ、今後、身近な公園の利活用を通じた地域コミュニティの形成はその効果を勘案すれば、強く推進していく必要がある分野です。行政に今以上のスピード感を持って事業を進展して頂けるような質問をしていきます。

【一般質問の日程】
上記の内容をもう少し煎じ詰めて、執行部とのやりとりをするのが一般質問です。筆者は抽選により11番となり6月5日(月)の15:00~16:00の間くらいから登壇を予定しております。インターネット中継もありご視聴もできますので、ぜひご覧になって頂ければと思います。

また、議会での傍聴ももちろん可能です。ぜひ、議会の雰囲気をしって頂くためにも足を運んで頂ければいろいろ興味をもっていただけるのではないかと思います。


[2]-議会改革-岡崎市は何位なのか–

議会改革。

県議会議員や市議会議員の政務活動費に関する不正受給や東京都議会における「ドン」の存在など、議会が伏魔殿と化していることが報道されるたびに「議会改革」を求める記事が紙面を賑わすのですが、なかなか進まないのが議会改革です。

一方で「議会改革は票にならない」…まことしなやかに政治界隈(そんなのあるとしてですが)で流布されているのもまたこれを妨げている要因なのかもしれません。

そこで、とりあえず、現状を変えるにしもて、維持するにしても、まずは現状分析こそが行く末を決める重要な指標になることは経営も政治も同じ。ということで、客観的にわが町、岡崎市はどれほど議会が改革されているのか。その指標を今回はみなさんにご紹介したいと思います。

その名も「議会改革度調査ランキング2015」。

これは早稲田大学のマニフェスト研究所なる機関が2010年度から全国の都道府県、市町村にアンケートを求め、その結果を集計したものをランキングとして公表しているものです。調査概要を見ると以下の、3点を重視していることがわかります。

①情報共有
②住民参加
③議会機能強化

①は議会が持つ情報をだれでも見られる状態にしてあるかに加え、その情報を積極的に発信しているかどうかが加点対象とのことです。②に関しては、議会の本会議、委員会のネット上での公開や、議会が独自に行う住民説明会や意見交換会、出前講座などが加点対象だと記されています。③にかんしては、議会事務局の機能強化、議会に付属している図書館の充実など、議員が活動するためのフォローアップの体制がいかに充実しているかを問う内容となっていそうです。

ということで、栄えある岡崎市のランキングは…じゃかじゃかじゃか、だん。

ランキング外…です。うーん。

というのも、300位以降の自治体は非公開となっているので、ランクインしませんでした。いったい何位なんでしょうか…一応、中核市に限ったランキングでは37位(全47市中)にランクされていますが、著しく低い気がする…

もちろんだからといって岡崎市議会が格別に遅れているというわけではないと思います。情報共有としては本議会のネット中継は行われていますし、議事録もネット上からでも閲覧可能です。住民参加というめんでは、あまり知られていませんが(それも問題なのですが…)出前委員会という名で、委員会視察を市内で実施するさいは、誰でも傍聴可能な仕組みが整っています。加えて、議会基本条例も制定されています。議会機能強化では今年度から議会図書館に日経テレコムといわれる、記事検索サービスも導入がなされました。

そして、今年度は議会ICT化特別委員会が設置されており、今後は議会を開かれたものにしていくための手段としてICT化を行っていく予定です(ICT化というのは行政サイドが使用する言葉でふつうはIT化です。ここらへんもややこしい)。

ゆっくりと、他市を横目にみながら進んではいるのです。

ただ、この調査概要でいたるところに仄めかしてありましたが、いまや進んでいる議会では情報を公開するだけではなく、いかに積極的に情報を発信していくのか、言い換えるといかに関心が薄い方にも興味を持って頂けるように「アウトリーチ」していくかが議会改革の主眼にされています。

その点になると、いささか岡崎市議会は分が悪いとは思います。議会独自の住民説明会や、意見交換会、またネット上での情報発信などはまだまだという部分があり、今後の改善点として議論していかなければならないところです。

ただ、もっとも大切なことはゴールを見失わないことです。議会を改革する、それ自体が目的として語られてしまうことがありますが、そうではなく、開かれた議会にしていくことでみなさんの信頼を取り戻し、政策的な判断、予算の使い方の判断に与することが主たる目的であるべきです。もちろん、ランキングを上げることが目的であるはずがありません。

それをしっかりと認識しながら、これからもしっかりと取り組んでいければと思います。


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