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【討論】12月議会

2017/12/21 12:00 活動アーカイブ

平成29年12月議会が閉会となりました。

本議会では上程された議案に対しすべて賛成の立場から表決をしました。

討論で表明した意見を下記に添付いたします。

 

平成29年12月岡崎市議会定例会提出議案概要.pdf

12/21討論

ただいまより、チャレンジ岡崎・無所属の会を代表いたしまして、本定例会に上程されました全議案に対して、賛成の立場から幾つかの議案に対して意見を付して討論とさせていただきます。

91号、92号議案「財産の取得について、財産の無償貸付けについて」であります。本議案は、平成32年4月に開設予定の藤田保健衛星大学岡崎医療センターの用地として、岡崎駅南土地区画整理組合から土地を購入し、藤田学園に10年間無償で貸し付けるものと理解をいたしました。24時間365日、2次救急医療を担う拠点であり、また、他の医療圏への患者の流出を食い止めることが期待されます。そして、なにより、市南部にお住まいの方にとり完成が待たれる施設であることは衆目の一致するところでございます。今後とも滞りなき事務の遂行をお願いしておきます。

第93号議案「公の施設に係る指定管理者の指定について」であります。道の駅藤川宿の現指定管理期間が終了するにあたり次期指定管理者を指定するものです。前回は4事業者の申請がありましたが、今回は1事業者のみの申請しかなく、せっかくの総合点数方式による選考にもかかわらず、他の提案がないことで、比較検討することが難しい状況になったことは若干危惧するところでございますが、そこらへんのことは考慮していただけるとのことですので、よろしくお願い致します。

第94号、95号議案「工事請負の契約について」です。これは、東岡崎駅ペデストリアンデッキ築造工事の契約を行うものであると理解いたしました。立体的な動線の確保により歩車分離を担保するとともに、広場の築造により東岡崎駅前に賑わいを創出することを可能にする施設であると考えております。ただ、一方で、総額で約19億円の事業費を投資することから、直接的なステークホルダーではない方から厳しいご意見も想定されるところであります。そこで、乙川や曲輪への有効的な動線設計はもちろんのこと、民間からの提案を柔軟に受け入れる公民連携のスキームを構築することで、維持費を捻出し、その結果「正の遺産」となるよう期待をしておきます。

第96号議案「工事請負の契約(仮称乙川人道橋)について」です。こちらは、(仮称)乙川人道橋橋りょう上部工事の契約を行うものです。本件は入札参加者が一社であり、競争性に対してやや危惧をいたすところでございます。先の経済建設委員会において、周辺自治体の様子を見ながら、よりよい入札を目指すとの答弁がございましたので、よろしくお願い致します。また、事業におけるコスト管理の徹底についても改めて、お願いをしておきます。全体の部分として(仮称)人道橋の事業が進められていることは理解しておりますが、住民の方においてはいささか不安に感じている方がいらっしゃるのも、また一面の事実です。今後とも今以上に情理を尽くした説明をお願いするとともに、予算管理の徹底をお願い致します。

第103号議案「岡崎市事務分掌条例の一部改正について」です。今回の改正により、総合政策部の事務分掌に交通政策に関する事項を加えるための改正であると理解をしました。本改正により、本市においていままで以上に交通政策が重要な政策であることが位置づけられたと確信するところでございます。本市が掲げる、「稼ぐ」「安心」「安全」「暮らしやすい」など、どの方向性においても交通と直結する目標でありますので、ぜひとも、ここはひとつ縦割りではない、領域横断的な政策を推進されることをお願い致します。

第104号議案「岡崎市学区こどもの家条例及び岡崎市児童育成センター条例の一部改正について」でございます。今回の改正は、細川学区の児童育成センターをあたらに増設することにともなう改正であると理解をいたしました。先日改定をされました「おかざきっ子 育ちプラン(岡崎市子ども・子育て支援事業計画:計画書)」に記載されておりましたとおり、利用者の増加、また利用見込みが著しい事業であります。裏を返せば、住民、子育て世代にとり待望の事業でありますので、今後とも適正な事業進捗の検証をお願い致します。

第107号議案「岡崎市消防団条例の一部改正について」です。今回の改正は費用弁償の上限額を引き上げることが主なものであると理解しました。消防団は、日頃の防災活動、有事の消化活動に加え、甚大災害のさいには消防職員では担うことが難しい、「顔と顔」がみえる関係のなかで地縁組織を外部から守り、繋げる役割を担う地域の重要な組織の一部であります。一方で、周知のように、担い手不足、団員の高齢化が指摘されております。今後とも、待遇改善など、担い手の確保に繋がるよう制度面からのさらなる支援をお願い致します。

最後に第110号議案「平成29年度一般会計補正予算(第5号)」について款を追って意見を述べさせていただきます。

2款1項7目普通財産活用業務

愛知環状鉄道高架下が無償から有償に変更となるため、リサイクルプラザ内への移行を検討したとのことです。これからリサイクルプラザ内に倉庫を用意し、移管を行っていくと思いますが、今後の使用方法、運営方法などを吟味し融通が利くよう配置をお願いします。

2款1項8目/9款1項1目庁舎整備業務

煙突用断熱材のアスベスト分析調査を行なった結果、アスベストを含有していたため、改修工事を行うとのことです。空調を行わない4月、5月に工事を行い、煙突を閉鎖して工事を行うとのことですが、庁舎内、消防本部内にいる方々や工事施工者の安全に気をつけ作業を行うことをお願いしておきます。

2款4項1目戸籍住民基本台帳費

マイナンバーカードや住民票等に旧氏を記載できるようにするためのシステム改修費であると理解をいたしました。旧氏の使用は社会のさまざまな場面で活用できることにより、その利便性が向上するものであると考えております。せっかくの改修ですので、潜在的に希望する方の見落としがないよう、声かけ等も含め、情報提供をお願い致します。

8款3項2目道路維持費

狭隘道路の拡幅のための道路測量調査委託料、及び拡幅整備工事請負費が当初見込みである年間132件から最終見込みである157件と増加することによる増額補正であると理解を致しました。狭隘道路は、災害時や緊急時に緊急車両の乗り入れが難しいとされます。今後とも積極的な支援により効率のよい救援が市内全域で可能になるよう、よろしくお願い致します。

債務負担行為の補正

図書館レファレンスサービス提供に関する経費についてです。他市と単純に比較しても岡崎市での利用状況が高いことは答弁で理解できました。また、データベースの見直しも随時おこなっているとのことでありました。情報に対する対価を個人で負担するのはなかなか厳しいところもあると思いますので、ぜひ、今後とも、住民にとり利便性の高いサービスの維持に務めていただければと思います。

美術館展覧会に関する経費についてです。来年度の展覧会実施に係る委託料、また広告制作費等に要する債務負担行為だと理解しました。展覧会の価値は定量的な物差しで一概に測れるものではないのが難しいところですが、ぜひ、さまざまに評価される展覧会を展開していただければと思います。

以上をもちまして、チャレンジ岡崎・無所属の会の全議案賛成討論とさせていただきます。