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メールマガジンVol.14(① 議論の舞台はさまざまに〜中日新聞の記事に思うこと〜 ②定例会が終わり注目の予算3点!)

2018/03/31 00:00 活動アーカイブ

月に1回発行しているメールマガジンです。人口減少、経済の停滞という時代に政治に求められるのはいかに「対話」をしていくのかにあると考えています。ここでは、そのことを念頭におきながら、みなさんとともに「あーでもない、こーだよね」という合意形成をしていくために必要な情報を発信できればと考えています。ぜひ、お時間があるさいに目を通して頂ければ幸いです。


— 目 次 ————————————
[1] 議論の舞台はさまざまに
〜中日新聞の記事に思うこと〜
・この記事は5分で読めます

[2]定例会が終わり注目の予算3点!
・この記事は3分で読めます

[3] -お知らせ-
~日々のことはこちらから!ぜひフォローしてくださいね!~
・この記事は30秒でよめます
———————————————–


[1] 議論の舞台はさまざまに
〜中日新聞の記事に思うこと〜

議員であればメディアからご指摘をいただくことがあります。
議会が閉会したあと、3月23日付けの中日新聞に「市民の代弁」と題し以下のような記事が掲載されました。

八丁味噌の地理的表示(GI)保護制度への登録に関し、国に利害関係者の調整を求める意見書案を議会が議決したことに触れ「この件では代表質問で、市の対応を問う場面は一度もなかった。民間企業の事案とはいえ、登録に関する手続き時には意見書を国に提出している。市に経緯や対応をただしてもよかったのではないか」と述べたあと、返す刀で「市民病院で手術を受け翌日になくなった遺族に対し市側が2400万円の賠償金を支払う」議案についても「代表質問で触れた議員はいなかった」とし「ともに市民の関心が高い問題。市が力を入れる施策ばかりではなく、市民の疑問に応える議会であるべきだ」と結ばれていました。

なかなか厳しい。

ですが、本議会において代表質問に登壇し、また所属する委員会において2つの事案を議論、議決する立場にいたものの一人として、他人事であると流すわけにもいかず、この場を借りてこの記事にまつわることを考えていきたいと思った次第です。

この記事で指摘されたことでやや疑問があるのは「市民の疑問に応える議会」であるべきという部分です。

たしかに今回の二つの議案について代表質問で取り上げた会派はありませんでした。

が、代表質問で触れない=市民の疑問に応えていない、そう読める書き振りは多くの人をミスリードに誘う可能性があるのではないかと危惧するところです(そうじゃーないのかもしれませんが…)。

まず、賠償金に関しては「議会で取り上げなかった」との指摘はあたらないはずです。というのも、これは議案として上程されており委員会で詳細な質疑が行われたからです。そこでの議論の大筋は術後の死亡はあくまで前後関係であり、そこに因果関係があるのか、でした。

答弁では、手続き的には、第三者委員会(医療関係者)による検証を行い、因果関係はなかったとの判断を得たこと。しかしながら、術式変更を当事者側に事前告知をしなかったことは病院側の瑕疵であり、それにかんして賠償金を払うというものでした。

もちろん、第三者委員会の構成員は妥当であるのかなど議を起こせばきりがありませんが、個人的に本件で重視したことは、最終的に双方が賠償金も含めたもので「和解」であったことです。遺族側に寄り添うとすれば、先方は納得しているということであり、そうであれば、検証過程も含め妥当であると判断するべきではないでしょうか。

もう一つのGIに関するいわゆる「八丁味噌」問題です。たしかにこちらについても代表質問では取り上げられませんでした。

ただ、この案件は具体的な相手、つまり八丁味噌事業者2社が関わっている問題であり、議会としてはどこまでも「後方射撃」をする立場にしかありません。

スケジュール的な問題もあり、2社の以降をお聞きしたのは代表質問の日程が終了した後であり、なおかつ、2社はGI制度そのものに疑義を唱えるつもりもなく、いままでの市の対応を責めるつもりもなく、「八丁味噌」という商標使用にかんする決定だけを問題としていました。

となると、議会側では「決議書」を提出することが2社の思いに寄り添うことに繋がることであり、かりに日程的に可能であったとしても、市のいままでの対応を質す必要があったかはいささか疑問です。二つの事案は代表質問という華やかな場においては触れられることがなかったとしても、一つは議案で委員会の議論を経たものであり、もう一つは2社の思いに寄り添うかたちで全会一致での意見書を議決したのが事の経緯です。

もちろん、記事に触れられているように議会は「市民の疑問に応えること」、そこにはわたしも賛成です。

ただ、代表質問、一般質問などで触れない=市民の疑問に応えない、という等式(あくまでそう読めるということですが)はいささか行き過ぎた批判ではなかったでしょうか。

だからといって、上記のような議論が市民の方に情報として届いているのか、また、それに納得していただけるかは、個々の議員が引きつづき努力をしていかなければならない課題です。新聞であろうと議会であろうと、議論を尽くすことこそが市政が良き方向に向かうことであることは間違いありません。

今後もしっかりと取り組んでいきたいと思います。


[2]定例会が終わり注目の予算3点!

岡崎市の3月議会が閉会となりました。議員提出議案が2件、議案59件、同意3件を審議しました。わたしたちの会派としては15号議案「岡崎市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」は反対を、そのほかについては賛成としました。

この反対した一件についてはBlogに詳しく書きましたのでそちらをご覧いただければと思います。

http://rn.msgs.jp/us/c/yo1Z?t1=v&t2=ZRp8TnqrMs

ここでは、予算で評価していきたいところについて報告させていただきます。

まずはなんといっても小中学校の普通教室にエアコンを設置するための調査をする予算が計上されたことです。こういう予算がつくことで事業が前に進んでいくのが行政のやりかたであり、スピード感をもう少し持ってもらいたいとも思うのですが、それでも、一歩前進したことは評価していきたいところです。平成30年度は、発注方式、熱源の検討などを進めていくとのことでしたので、経過をしっかりと質していきたいところです。

つぎに、いわゆる平成31年4月に「路上喫煙禁止区域」や「ポイ捨て等防止重点区域」を定めるための条例制定にむけて動き出すこととなったことです。東岡崎周辺、乙川周辺、JR岡崎駅周辺を対象として規制をかけていく予定であり、こちらも街場としては当然の動きではないかと思うところです。もちろん喫煙者にも一定程度の配慮は必要であると思いますので、分煙についてもセットで考えていくことも大切ですが。

最後に、おたふく風邪の予防接種にかんする一部助成となったことです。小さいころに患ったこともある方も多いとは思いますが、思春期以降にかかると後遺症が出るほど重症化することもある疾患です。むかしは小さいころにかかる通過儀礼のようなものでしたが、それを経ることなく成長できればそれにこしたことはないわけです。

岡崎市全体の一般会計予算は1250億程と過去最高の規模になったわけですが、市政が前に進むことが何より必要なことであることは誰もが願うことです。

平成30年度もしっかりと市政が前に進むことに注力していければと思います。


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