岡崎市議会議員 小田たかゆき オフィシャルHP

【一般質問】2019年12月議会-1.教育(キッズデイズ,中学校総合体育大会)/2.観光(観光伝道師,JR岡崎駅コインロッカー)/3.高齢者の安全な運転

2019/12/05 00:00 活動アーカイブ

◆11番(小田高之)

議長のお許しをいただきましたので、一問一答方式にて質問をさせていただきます。それでは、大きな1番、教育行政についてでございます。

(1)キッズデイズについて。

これは今さっきの三宅議員の質問で、経緯、設定する際に検討されたこと、また、成果と課題、来年度どうするかといったことが質問をされたわけでございます。ここでは、もう少し突っ込んだ形で御質問をさせていただきたいと思っております。特に、いかに評価されたのか、また、それをどう生かして、先ほど発表された来年度の決定が行われたのかについてお尋ねをさせていただきたいと思っております。

この間に、キッズデイズの実施が決定され、周知、実施する間、私のところにも多くのお声をいただきました。それは保護者からの声がほとんどだったわけですが、それについてお答えする際に、どう評価するかは三つの視点があると思いました。一つ目が児童生徒の視点、二つ目が保護者の視点、そして三つ目が教職員の視点です。で、この3者の最大公約数みたいなものになっていくと、よりいいキッズデイズになっていくのかなというふうに考えております

この線に沿って質問をさせていただきたいんですが、まずは児童生徒です。こちらは熱中症対策、安全、それから忙しい時期に平日が休みになるといったいいことがあると、先ほども答弁がございましたが、児童生徒からどのような声があったのか、何かあればお聞かせをください。

◎教育委員会教育監(加藤有悟) 

小学生からは、夏休み以外に家族とゆっくり過ごす時間がとれてよかった、家の人と一緒に秋の虫探しができてうれしかったなど、家族とゆっくり触れ合うことができたという声がございました。

中学生からは、秋に新しい休日ができたことでゆとりが持て、友達と思い切り遊ぶことができた、10月中旬に予定されている中間テストに向けて、自分で考えて計画的に勉強することができたなど、リフレッシュしたり、主体的、計画的に学ぶ時間を持つことができてよかったという声を聞いております。

◆11番(小田高之)

じゃ、次に教職員です。こちらは、ことし初めにキッズデイズの開催が決定され、配られた資料があったんですが、こちらに教職員のメリット、効果として、10月の時間外従事時間を最大36時間程度削減することができるなど、教職員の休みの確保に寄与できるというような効果が記載をされておりました。そこでお尋ねをしたいんですが、実際にやってみて具体的にどうだったのかをお聞かせください。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

これまで、中学校の新人戦は10月の土曜日、日曜日など休日に実施しており、中学校の教職員にとっては、時間外従事時間増加の一因になっておりました。今年度は、キッズデイズ期間の平日の勤務日を利用して開催したことにより、時間外従事時間を削減することができたと考えております。

また、教職員の声ですが、土曜日、日曜日に体を休めることができた、家族とゆっくり過ごすことができたなどの声が聞かれました。具体的に本年度の10月は、時間外従事時間が80時間を超えた中学校の教職員の数が110人でございました。昨年度の同時期と比較して48人減少することができました。

◆11番(小田高之) 

最後に、保護者になります。こちらは、さっきの答弁でキッズデイズ実施後にアンケートをしたということでした。ヒアリングの際にその資料をいただいたわけなんですが、先ほどもありました、小学校3年生の保護者、6年生の保護者、2年生の保護者に、それぞれ無作為で抽出した学校で、回答数は450件ほどと。こちらも理解できる、少し理解できるが小学校3年生約94%、6年生が93%、中学校2年生の保護者はちょっと下がりますけども約73%と、おおむね保護者の方も理解しているということがアンケートでも伺われると思っております。

ただ、このアンケートを少し詳しく見ますと、例えば小学校3年生で、キッズデイズの平日の間、ひとりで過ごしたという子が20人弱いることも伺えます。実際にいただいた声として、例えば低学年の子供のいる家庭で共働きの人は、このために休みをとらなければならなかった、母子家庭の人でも困るんではないか、そして、子供だけの留守番などもふえたりするのではというような御意見もありました。

やはり、ひとり親家庭や共働き世帯の親の方たちは、数では少ないのかもしれませんが、居場所のつくり方、確保に困ったのかなということも拝察できるところなんですが、ここについて、先ほどもありましたが、改めてどのような配慮を行っていくのか、お聞かせください。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

議員御指摘のような課題、声もあったということをしっかり受けとめております。今年度の課題につきまして、どのように改善を図るかということについてでございますが、まず、子供の居場所づくりといたしまして、本年度同様、学区こどもの家や児童育成センターの終日の開所を担当部署に依頼いたしました。

また、来年度のキッズデイズを計画的に利用したり、準備したりすることができるよう、より早く実施時期を皆さんへお知らせすることといたしました。先ほども少しお話しさせていただきましたが、具体的には11月末に報道発表、12月に市政だよりへ掲載し、広く市民の皆さんにお知らせするよう努めました。12月中には、各小中学校から保護者の皆さんにも、もう一度お知らせいたします。

このような手だてを講じたり、皆さんに御協力をお願いしながら、キッズデイズが子供たちとってよりよいものになるよう努めてまいりたいと考えております。

◆11番(小田高之)

もう一つ、ことしはそのキッズデイズに合わせて夏休みが3日間短縮をされていました。その際、給食がないのかとか、弁当をどうするかという問題が一部あったと聞いております。来年の夏休みも短縮が発表されておりますが、学校給食についてどのようにお考えを持っているのか、お聞かせをください。

◎教育委員会教育部長(小野鋼二)

令和2年度の2学期につきましては、キッズデイズにより8月27日木曜日が始業式となります。翌日28日は半日授業を行い、29日は土曜日、30日は日曜日になります。そのため、来年度の学校給食につきましては、保護者の皆さんの負担軽減を考慮いたしまして、通常授業が始まります8月31日月曜日から提供してまいります。

なお、キッズデイズが実施される前の2学期の学校給食は、始業式を含め学校実施日の3日目から提供しており、来年度も同様とさせていただくものでございます。

◆11番(小田高之) 

よろしくお願いをいたします。児童、教職員、保護者の3者からの視点で、どのように評価をしているのかを確認させていただきました。アンケート等を勘案しますと、おおむねよかったという反応だと思いますが、一方、少数かもしれませんが、共働き世帯、ひとり親世帯等、困っている家庭もあったというふうに思っております。ぜひそこには寄り添っていただきまして、できることを来年度もやっていただきたいと思っております。

また、一つ、これは案としてお尋ねしたいんですが、キッズデイズが水木金土日という並びで行われたわけですが、土日月火水の5日間でもよかったのではないかというような、もちろん祭りとかがあるというのは先ほどもありましたが、土日月火水であれば、保護者の方にとっては平日に休みづらい世帯にとっては、土日に試合の応援に行けたり、また、教職員も土日に天候不順さえなければ、そこで大会が終わって、心置きなく平日が休日になるんじゃないかなと思うんですが、これについてどのように検討されたのかをお伺いしたいと思います。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

10月初旬の土曜日や日曜日には、幼稚園、保育園などの行事が予定されていることも多く、それらの行事に影響ができるだけ少なくなるようにということも考えました。また、大会の1日目、2日目は試合数が多く、児童生徒が使用するために多くのバスの確保が必要となります。行楽シーズンである10月初旬の休日にバスを確保することはなかなか難しいこと、また、休日の料金は平日よりも割高となることなどもございます。

このようなさまざまな観点を検討した上、キッズデイズのスタートを平日の水曜日からとさせていただいております。

◆11番(小田高之) 

なかなかスケジュール感が難しいということだと思いますので、また来年も引き続き実施をしていくということが決まっておりますが、ぜひさまざまな方に寄り添った形で今後とも進めていただけますよう、お願いをしておきます。

それでは次に、(2)に移らさせていただきます。中学校総合体育大会の入場行進についてです。教員の働き方改革、そして子供の負担の軽減を図ることが必要であるという認識をしております。もちろん、ただ時間を短縮すればいいという話ではなくて、そのあいた時間で休息をしたり、家族で過ごしたり、趣味や好きなことに取り組んだりするために、こういった負担軽減が必要ではないかと思うところでございます。

そのような中で、これは細かい話ですけども、中学校総合体育大会の入場行進についてお尋ねをしたいと思います。

この入場行進のために、部活動の時間や朝の時間を割いて練習をしているということを聞きました。また、大会当日の朝は、大変早い時間に家を出て、下手すると昼ごろにある試合まで時間があるといってもてあましているという生徒もいると聞いております。

そこで、長らくやっているこの行進を少し見直してみればということで思っておるんですが、まず、中学校総合体育大会における入場行進の実施はどこが決めているのか、お尋ねをいたします。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

中学校総合体育大会開会式での入場行進を含めた大会内容は、岡崎市現職研修委員会体育部が案をつくり、校長会で協議、決定、教育委員会の承認を経て実施しております。

◆11番(小田高之)

それでは、中学校総合体育大会で行われる行進の教育課程における位置づけはどのようになっているのか、お尋ねをいたします。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

学習指導要領では、集団行動の目的を能率的で安全な集団としての行動の仕方を身につけることとしております。また、愛知県教育委員会発行の集団行動指導の手引によりますと、行進は集団行動の一つに位置づけられておりまして、その教育的効果を上げるためには、保健体育科だけでなく学校における全ての教育活動において指導するとよいと記されております。

◆11番(小田高之) 

実施主体が本市であるということと、学習指導要領等にも記載をされているということでしたが、県の手引を見ますと、同じものですけども、指導上の留意事項という記載もありまして、そこには、集団行動の指導は形式的な指導は避けなければならない、また、必要以上の時間を使用したりすることは、指導の観点から逸脱した指導であるといってよいと記載もされています。

ここを読みますと、見直しも検討できると考えますし、また、実施主体も本市であると思いますので、生徒や教師の負担を考えると、ぜひ行進を見直す時期ではないかとも思いますが、見解をお伺いいたします。

◎教育委員会教育監(加藤有悟)

教育活動で子供が充実感や成就感を味わうことは大切なことと考えておりまして、その積み重ねがよりよい成長につながると考えております。総合体育大会の開会式は、そういった大切な場の一つと捉えております。総合体育大会の入場行進では、試合に出場する、しないに関係なく、一生懸命行進する選手団を応援団が全力でたたえます。学校の垣根を越え会場が一体となることで、子供たちは総体の開会式でしか味わうことのできない感動を味わうことができます。

実際に行進に参加した生徒からは、たくさん練習してきた仲間と行進が上手にでき、とても気持ちよかった、とても思い出に残る行進になった、また、応援していた子供たちからは、息を合わせきれいに並んで行進していたのはさすがだと思った、みんなのそろった行進や声をからしての応援はとてもかっこよかったなどといった声も聞かれます。

このように、選手団と応援団が一体となってつくり上げる開会式の入場行進は、子供たちが充実感や成就感を感じる貴重な機会となっており、教育的価値も高いと考えております。ただ、御指摘のように、極端に時間をかけるなどといった過度な練習は適切ではないと考えております。近年では、各学校における行進練習の時間や期間については、過度な負担とならないよう配慮をしております。今後も中学校総合体育大会が子供たちにとってより意義深く感動的なものとなるよう努めてまいります。

◆11番(小田高之)

来年度以降もぜひ負担を少なくしていただけるようお願いをしておきます。(3)の今後は割愛をさせていただきまして、次に移ります。

大きな2番、観光行政についてです。(1)観光伝道師です。今回の一般質問でも、観光を一つの産業にしていくと、岡崎市の目標であるというようなことがさまざまに質問されてきました。私もそのとおりだと思っておるわけですが、若者に対する観光のアピールもより必要だと思っております。そこにうってつけであるのが、今、岡崎市にある観光伝道師だと思いますが、そこで、今、この観光伝道師が何人いるのかをまずはお尋ねをいたします。

◎経済振興部長(植山論)

観光伝道師の現状でございますけれども、平成28年8月に人気ユーチューバーの東海オンエアを、それから平成30年7月にコンポーザー&クリエーター集団のH▲G、そして、令和元年6月には俳優の佐野勇斗氏を任命をいたしまして、現在3組となってございます。

なお、現在、岡崎アート広報大臣を務めるオカザえもんでございますけれども、今年度開催されたゆるキャラグランプリ2019で1位となったら観光伝道師に任命してほしいと御希望をいただいておりましたが、結果としては16位でしたので、観光伝道師の夢は残念ながらかないませんでした。

しかしながら、活動実績もあり、本市を代表するキャラクターで全国的にも知名度が高いことから、何らかの形で観光伝道師に準ずるような位置づけの肩書を検討しておりましたところ、オカザえもんから、伝道師としての活動の勉強がしたいというような御希望がありましたので、見習い期間として今は研修生ということになってございます。

◆11番(小田高之)

オカザえもんのつらい立場を、でも、これから羽ばたいていただきたいなと思っております。観光伝道師は3名ということでした。いずれも有名な人ですが、気になるのは、その契約です。先日、京都市がとある芸能人の方のSNSに多くの予算を広告料として割いたということがいかがなものかということでニュースになっておりましたが、そこで、岡崎市の観光伝道師の契約はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。

◎経済振興部長(植山論) 

観光伝道師の役割といたしましては、広く若い世代に岡崎の魅力を伝えることにより、本市の知名度アップと来訪のきっかけをつくり、タイアップしたイベント等の開催とあわせ、実際の観光誘客につなげていくことを目的としております。

具体的には、本市を題材としたミュージックビデオの作成やテレビ等のメディア出演での岡崎市の紹介、それから、若者に向けて発信力のあるユーチューブ動画やツイッター等のSNSでの発信により、本市の来訪の動機づけとなるPRを展開していただくことをお願いしております。ただし、観光伝道師に任命されても、特に本業の活動を制限するものではなく、相手方に負担を強いるものではございません。しかし、本市の名称を強く印象づけるために、御自身の出身地を愛知県ではなく、愛知県岡崎市と、岡崎市をつけて公表してもらうことを強く要望しております。

◆11番(小田高之)

出身地を岡崎市にしてもらうということを希望しているが、そんなに制限はないということでしたので、本当にこれからも岡崎市というところを広くアピールしていただきたいなと思っております。

それでは、ちょっと角度を変えまして、本市のふるさと納税では、観光伝道師である東海オンエアを用いた返礼品がございます。地元のラーメン店のお土産で「ようこそ!岡崎市へ」と本市がPRされていますが、こういったコラボ企画を返礼品とすることは大変いいと思っておりますが、現状とそのお考えについてお伺いをしたいと思っております。

◎総合政策部長(永田優)

コラボ企画の返礼品は、本年7月から登録いたしまして、11月現在で2万円の寄附が3件と、3万円の寄附が11件ございました。しかしながら、ふるさと納税につきましては、ふるさとを応援したい、市の政策に役立ててもらうのが本来の趣旨でございます。本市といたしましては、使い道に共感をいただけるような展開をしてまいりたいというふうに考えてございます。ただし、観光伝道師を活用することは話題性がございますので、ファンを中心にSNSなどから発信され、岡崎市を広く知っていただく効果はあると考えております。

◆11番(小田高之) 

そういったアピールをぜひ広くしていただきながら、返礼品の一つとしてまた新たな展開があるように、事業者の皆さんたちに引き続き働きかけていただきたいと思っております。さて、こういった観光伝道師さんとか、こういった人たちがいますと、この間もちょっと話題になりましたけども、聖地巡礼ということが行われます。この間の例ではスラムダンクが出ておりましたけども、僕自身はロングバケーションかなと思って聞いていましたが、何でもいいんですけども、そういった聖地巡礼は、若者たちにとって非常にいいものだと思っております。

岡崎市もこの間、映画ができて、そういった聖地巡礼があればなというふうに言っておりましたが、東海オンエアさんがいますが、この方たちのユーチューブ動画を見た聖地巡礼というのが、今、岡崎市を歩いていますと本当に目につくなと思っております。

例えば、東岡崎駅近くのラーメン屋さんがございますが、あそこも聖地の一つでございまして、毎回通るたびに若者たちが長蛇の列をなしてラーメンに並んでいたりとか、JR岡崎駅近くにはサイエンスバーがあります。ここには、サイエンスバーなので科学が好きな人がオーナーをやっているんですけども、彼は東海オンエアのユーチューブにドクターという名前で出てきておりまして、この間そこのバーへ行ったんですけども、バーは小っちゃいんですけども、数人いるバーは、大体僕以外全員県外から来ているというような状況でした。その中の一人は山梨県から来ていまして、3回目、岡崎に来ましたと。最近結婚したばかりなんですけども、旦那を置いて聖地巡礼をやっていますと言うんです。それはいいのかともちょっと思いましたけど、そういった例もありました。

ほかにも、もう一つ事例を挙げさせてもらいますと、女子大生にあるカフェで会いました。この子も数度目の岡崎への来訪ということでしたが、神戸から来たんですけども、この子は岡崎が好き過ぎて、今、大学3年生なんですけども、もうすぐ就活シーズンだと。で、好きだから、岡崎で就職活動をしたいと言って、聖地巡礼が高じて就職活動まで岡崎でしようというくらい、聖地巡礼にはある意味効果があると思っております。

そういった中で、やはり聖地巡礼をするためにも、岡崎市全体の受け入れ体制が必要だと思っております。その中で、JR岡崎駅の話にちょっと焦点を絞りたいんですが、先日、ここを大きなキャリーケースを抱えてうろちょろしている女性がいました。この子たちに声をかけると、コインロッカーを探していたわけなんですが、実は、現在、JR岡崎駅にはコインロッカーがありません。なので、何か対応はできないのか、お尋ねをしたいと思います。

◎経済振興部長(植山論) 

議員おっしゃられるように、東海オンエアの人気により、本市への来訪がファンのステータスになっていることもあり、夏休みや長期休暇を利用して、北海道から沖縄まで、遠方から大きなスーツケースを持って来訪されております。しかしながら、おっしゃられたように、駅、売店事業者が設置をしていましたJR岡崎駅のコインロッカーは平成28年度いっぱいで撤去されており、岡崎駅設置の観光案内所にも、観光客の方からそういった要望がございます。

この観光客の要望にお応えをするために、今、岡崎市観光協会及びJR岡崎駅と協議を重ねまして、観光協会がコインロッカーを設置する方向で現在検討しております。

◆11番(小田高之) 

ぜひすばらしいおもてなし体制をつくっていただければと思っております。

それでは、(2)のイベントについてお伺いをいたします。

10月は秋まつりやジャズストリート、11月には乙川沿いでことしで4回目となる泰平の祈りが開催されました。その日は、同時に乙川ナイトマーケットやグルメフェスも開催され、多くの人でにぎわったと思います。泰平の祈りは、ことしからいのり星の放流が明代橋まで延長されまして、より多くの人の目に触れる機会となったかと思っております。

そこで、お尋ねをします。本市には桜まつり、家康行列、花火大会など、四季折々の観光イベントがございますが、近年の春の桜まつり、夏の花火大会、そして秋冬のイベントにも力を入れていると感じておりますが、その秋冬のイベントにどのようなものがあるのか、お尋ねをいたします。

◎経済振興部長(植山論)

今、議員から御紹介がありましたけれども、11月に開催をしたイベントといたしましては、11月2日、3日に開催をした岡崎城下家康公秋まつり、それから11月9日に実施をいたしましたおかざきクルまつりと、セントラルラリー愛知・岐阜2019、そして、11月23、24日に開催をした泰平の祈り、グルメフェス、それからイエヤスコウイルミネーション、イルミネーションは1月の上旬まで開催をしておりますけれども、これらがございます。

また、12月下旬には家康公生誕祭実行委員会の主催によります家康公生誕祭が開催をされます。今年度は、本市が取り組んでいる岡崎オリジナル観光プロモーションの中で、徳川家康公と三河武士ゆかりの神社連携事業として、六所神社と大樹寺の2カ所で境内を幻想的にライトアップする、和の光Art Night2019を実施する予定でございます。また、大樹寺から岡崎城を望む光ビスタラインも同時に開催をいたします。

また、年を明けた1月ですけれども、消防出初式が開催をされますけれども、寒い時期にもかかわらず、迫力ある分列行進、一斉放水などを見ようと、毎年、多くの人出が見込まれるため、消防本部と連携をし、飲食ブースやお楽しみ抽せん会、観光PRブース等を設ける予定となってございます。

◆11番(小田高之)

そのようなイベントが数多く行われていると思っておりますが、それが単発で終わるのではなくて、一体となることで、関連することで集客も望めるのではないかと思っております。そこで、それぞれのイベント間でどのような連携を行っているのか、お尋ねをいたします。

◎経済振興部長(植山論)

秋まつりは、商工フェア、農林業祭、それから環境・上下水・消防ひろばなどの公共部分と、ストーンフェスタ、岡崎ジャズストリートなど民間事業が連携して実施をしております。おかざきクルまつりは、自動車産業の振興という部分でありますけども、今回はWRCのテストイベントであるセントラルラリー愛知・岐阜2019を産業振興とモータースポーツの連携として行いました。

泰平の祈り、グルメフェス、イエヤスコウイルミネーションにつきましては、それぞれイベントの実施主体は違うものの、当日のスケジュールの調整や各会場をめぐるスタンプラリーを実施するなど、来場者が楽しみながら回遊し、イベントとしても相乗効果を得られるように連携を図っております。また、12月に開催される予定の家康公生誕祭につきましても、六所神社と大樹寺のライトアップを同時開催するなど、連携による規模拡大と誘客促進を図っております。

◆11番(小田高之) 

連携はしているということは理解をいたしました。それでは、これからのイベントで、もう一つというか、より大切なことの一つが公民連携という手法だと思っております。そういった中で、具体的にこれらのイベントがどのような企業の協賛を得ているのか、お尋ねをいたします。

◎経済振興部長(植山論) 

議員おっしゃるように、観光産業都市を目指す本市といたしましては、観光イベントを一過性のものとするだけでなく、民間事業者としっかり連携することで、持続性があり話題に富んだイベントを開催し、観光で稼ぐことができるように、民間事業者の取り組みの後押しをしてまいりたいと考えてございます。

先ほど述べました11月23、24日の三つのイベントをめぐってもらうスタンプラリーや、泰平の祈り、グルメフェス、イルミネーションにつきましては、市内の大手自動車メーカー様から協賛をいただくとともに、グルメフェスでは、その他6事業者様からも協賛をいただき、実施をいたしました。
また、本年度のイエヤスコウイルミネーションは、市内の大手自動車部品メーカー様の周年事業として協賛をしたいとの申し出がありましたので、LED電球を増量するとともに、光と音の連携したイルミネーションも実施をすることができました。

このほど観光白書により、平成30年度の観光施設来場者などが減少しているというような状況を公表させていただきましたけれども、今年度は各種の連携事業を手がけており、今後は各種の施設が完成することもあり、各種のイベントと観光施設との連携、さらには民間事業者が参加、協賛したくなるような魅力ある観光イベントを開催し、観光産業都市の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。

◆11番(小田高之) 

ぜひよろしくお願いいたします。

観光は経済政策でもあり、一方で、移住政策ではないかなと思っております。イベントを目標の一つのフックとして周知し、岡崎へ来ていただくと。そこから人と出会って、その出会った人に会いたいとか、話したいとか、その場所へ行きたいとか、そういったことで何回も岡崎へ来てもらうと。そして、さっきの東海オンエアの女子大生の話じゃないですけども、そこからコミュニティが生まれて、居場所ができて、その先に移住や定住、または2拠点居住といったような形で広く岡崎にかかわっていただける方がふえていく。そういった一つの契機になるのがイベントだと思っております。

イベントの設営は、一方で本当に大変で、多くの職員の方が携わっていただいていると思っておりますが、こういった大きなストーリーの1コマであると思って、奮起をしていただきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いをいたします。

続きまして、大きな3番、安全安心についてです。

高齢者への対策。こちら1点だけ御質問をさせてください。高齢者の事故の対策が必要とされているのは周知の事実でございます。そこで、過去何度か議会でも取り上げられておりますが、所有している車への後づけの安全運転支援装置の設置にかかわる補助につきまして、今どのように考えているのか、お伺いをいたします。

◎市民生活部長(大久保貴子)

9月定例会におきまして、本市の既販車への後づけの安全運転支援装置の設置に係る補助に対する考えといたしまして、国の性能認定制度が整っていない中、製品の価格差や踏み間違い時の加速抑制の仕組みがさまざまであり、補助対象とすべき装置を判断できる状況には至っていないが、高齢ドライバーによる交通事故が大きな社会問題となっていることを深く憂慮しており、補助制度の導入については前向きに検討しているところである旨、お答えいたしました。

その後の動きとしては、10月16日、国土交通省は、後づけ急発進等抑制装置の性能認定制度を整備すべく検討を進める一方で、この間にもさまざまな製品の販売、装着が進んでいることから、先行個別認定を実施すると発表いたしました。

これは、消費者が正しく理解した上で適切に製品を選択し、使用していくためには、情報提供の充実が重要であるとして、市販されている後づけの急発進等抑制装置について、製造者等からの申請に基づき技術的な調査、確認を行い、一定の機能等を有すると認められるものについて国が認定するとともに、使用上の注意点について広く情報提供を行うものでございまして、その結果を12月中旬に国土交通省ホームページにおいて公表するとのことでございます。

また、10月下旬と11月中旬、下旬に、複数の報道機関は、政府が装置の購入補助を検討していると報道いたしました。それを受けまして、11月26日に国土交通省に電話で確認をいたしましたが、具体的な内容や状況は決定していないとのことでございました。本市といたしましては、補助対象とすべき装置を判断できる環境が着実に整いつつありますので、引き続き国及び周辺自治体等の動向を注視し、関係部局と調整の上、補助制度導入の準備を進めたいと考えております。

◆11番(小田高之) 

ぜひ国の動向等を注視していただきながら、積極的に検討を進めていただきたいと要望をさせていただきます。
 これにて私の一般質問を終わります。ありがとうございました。