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メールマガジンVol.7 (①9月議会が開会となりました!/②議会における一般質問はいわゆる「学芸会」なのか?!)

2017/09/02 00:00 活動アーカイブ

月に1回発行しているメールマガジンです。人口減少、経済の停滞という時代に政治に求められるのはいかに「対話」をしていくのかにあると考えています。ここでは、そのことを念頭におきながら、みなさんとともに「あーでもない、こーだよね」という合意形成をしていくために必要な情報を発信できればと考えています。ぜひ、お時間があるさいに目を通して頂ければ幸いです。


— 目 次 ————————————
[1] -9月議会が開会となりました!-
~去る8月30日、一般質問に登壇をしました!!~
・この記事は3分で読めます

[2]議会における一般質問はいわゆる「学芸会」なのか?!
~まだまだ判断が難しいのですが考えてみました~
・この記事は5分で読めます

[3] -お知らせ-
~日々のことはこちらから!ぜひフォローしてくださいね!~
・この記事は30秒でよめます
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[1] -9月議会が開会となりました!-
~去る8月30日、一般質問に登壇をしました!!~

□9月定例会が開会
9月議会が開会となりました。本議会は補正予算や条例案に加え、決算の審議が行われる議会となります。その手前には一般質問がおこなわれます。

このwebレポートでも何度か触れたと記憶していますが、あらためて一般質問を説明させて頂きますと、議員が行政に「どんなことでも」質問できるのが一般質問です。テレビ中継などでご覧になったことがある方もいるかもしれませんが、いわゆる行政側が前方に居並ぶなか、議員がそれに対峙するように立ち、50分にわたり質問と答弁を繰り返すことが許されています。

地方議会の花形の一つと言われ、最近の傾向として「質問」をするだけではなく、ときに矛盾をつき、時にデータを示しながら、あの手この手で(というより口八丁で?!)「提案」をすることで、執行部を政策誘導することに賭け金が置かれています。

ただ、とりあえず理想的にはと留保しておかなければならないのですが…

□質問項目は「教育行政」と「読書の推進」について
さて、そんな一般質問に8月30日に登壇をしてきました。

今回、執行部に質問をしたのは「教育行政」と「読書の推進」についてです。ここではそのなかでもエアコンの設置について取り上げたいと思います。小中学校の普通教室へのエアコン設置は全国的に進められている事業ですが、まだまだ市内には設置されていないのが現状です。ただ、これは全会派が要望をしていることなど徐々にですが、前進するのではないかと思います。

そこで、以下のような質問をしました。
以前より全ての会派から要望がありさまざまな答弁がありました。そのなかで今年の6月以降、普通教室の室温を調査するとの答弁がありましたが、その調査結果をお示しください。

それに対し理事者側の答えは、

5月16日より市内5校で教室の温度と暑さ指数(WBGT)を測定している。抽出校は東西南北から1校ずつと中央部の1校である。市街地と山間地の違いにも考慮し、5校のうち1校は旧額田地区の学校とした。6月は、22日間測定し、市街地の3校で室温が30℃を超えた日が1日あった。7月は、14日間測定し、30℃を超えた日が、市街地4校の平均で12日、山間地では4日であった。調査した5校の最高室温は、市街地の学校では35.9℃、山間地の学校では32.4℃だった。また1階と最上階の室温の差は、最大で2.8℃最小で0℃だった。

というものでした。
主観的な暑さではなく、しっかりとしたデータに基づいた客観的な暑さが明らかにされたことは少し前進したのではないかと思います。

□教育はこれからも取り上げていきたいテーマ
教育つについて誤解を恐れずに言えば、「票にならない」とまことしやかに言われる分野です。それが本当か嘘かはわかりませんが、子ども達にとり、これからの岡崎市のために重要なテーマであること には誰も依存がありません。

だからこそ、これからもしっかりと取り組んで行きたいと思います。


[2]議会における一般質問はいわゆる「学芸会」なのか?!
~まだまだ判断が難しいのですが考えてみました~

□一般質問とは
上記で、一般質問の目的については留保をつけさせて頂きました。それは、いわゆる一般質問は「学芸会」なのではないか、つまり、議場において双方が原稿を読み上げるだけの儀式として行われているのではないかとの指摘があるからです。

たしかに現状においてその指摘はほぼ妥当であると言わざるを得ません。ただ、「形式的」には学芸会かもしれませんが「内容的」にはそうではないということは申し添えておきます。

そこで、議員にならせて頂き10ヶ月近く、都合3回の一般質問に登壇させて頂いた経験から「学芸会」になる理由、そして、それの是非について考えていきたいと思います。

□質問を作成する手順
一般質問で登壇をするには事前にその大まかな内容を記した「通告」というものがおこなわれます。これは当局に「この範囲のことを質問します」と伝えるものであり、これは議会のルールとして決められています。

当局としてはそれを受け、ヒアリングを行うことになります。これは明文化されているわけではありますが、議場で準備なしに質問をされるとスムーズな議事を遂行することが難しくなる側面があるので慣例として行われているものです。ただ、このヒアリングという部分の位置づけが非常に難しいことが、議会において原稿の読み合わせに繋がる遠因ではないかと考えています。

具体的な例として、岡崎市議会ではないのですが、小池東京都知事が就任した直後の都議会において敵対する自民党都議団がヒアリング(都議会では「事前調整」と呼ばれているそうですが)なしで代表質問に臨んだということがわかりやすく記事にのっていました。

都議会代表質問:「小池知事と自民」対決 泥仕合の様相 – 毎日新聞 http://bit.ly/2etx1WN

ここでは、「事前調整」なしで一方的に質問をまくしたてることにより当局側の答弁を混乱に陥れるという手法が使われたわけです。ただ、自民党都議団から見ればこれは議会のルールを逸脱したわけではなく、「戦術」として使用したことは容易に推察ができるところですが。

□ヒアリングの解釈が難しい
これは極端な例だとは思いますが、一般質問は議会・議員側が作成主体であり、かつ、一方が質問を行い、他方が答弁をするという非対称的な関係です。となると中身のある議論を行い、かつ緊張感を持った議会にするには、ある程度の「事前調整」つまりヒアリングは必要不可欠な要素ではあると思います。

ただ、この「程度」「節度」が非常に難しいのです。

どういうことか。一般質問は議員側が問い質しながら、政策を誘導したり、思い違いを指摘したりすることで行政側を正すことを目的として行われます。しかし、そこには少なくとも三者の関係があります。市民-議員-行政ですね。そしてこの三者の思惑が少しづつずれているのを調整していくことが「事前調整」と呼ばれているのだと思います。

もちろん、議員は市民の代弁者である矜持を持ち行政に対峙しているのですが、向こうには向こうの言い分もあり、じゃあ、ここらへんだよね、というところが見えてくることがあります。そして、その過程を登壇する前にすべてやってしまうと、登壇する前に出来上がっているようになってしまいます。

なんだか言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、本番原稿を作成するまえにはそれぞれの思惑のなかで議論を戦わせているということもあります。また、理事者側からあらかじめ出てきた答弁案を読み、また違った角度から質問をしていくことで、内容を深めていくことも可能となります。

ただ、それを見ている方、傍聴している方から見れば「学芸会」じゃないかと指摘されるお気持ちもわからないのではないのですが。

□判断が難しい「学芸会」問題
度を超えた「ヒアリング(事前調整)」が一般質問の読み合わせへと繋がる。それがとりあえず、現時点でこうなっている理由ではないかと考えています。もちろん、人前でミスをおかしたくないという人並みの感情もあるのでしょうが、それにもまして、事前調整の行き過ぎが読み合わせに繋がっていると感じています。

ただ、議員として、議会として大事なことは一般質問を「ガチンコ」でやるか、それとも原稿の読み合わせでやるかにあるのではなく、もう少し大きな流れのなかで行政の襟を正し、ときに、協働をしながらよりよい方向に持っていくことです(と、信じています)。

そしてそう考えたとき、一般質問はどのようなあり方がいいのか。

いまだ答えを持てずにいます。


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